2026.10.08 議会質問報告

【令和8年第3回定例会】本会議(反対討論)1.「音楽ホール・震災メモリアル拠点の複合施設整備事業」、2.「スタートアップ支援事業費」に反対の立場から討論を行いました

概要 Summary

 心豊かな社会をつくる会の大草よしえは、今回の議会で計4回登壇し、質疑を行いました。第3回定例会の議案質疑では、これまでの議論の結果を踏まえ、議題となっている議案中、令和7年度仙台市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定に関する件のうち、(1)音楽ホール・震災メモリアル拠点の複合施設整備事業、(2)スタートアップ支援事業費については、賛同しかねるとして、反対討論を行いました。以下に、大草よしえの反対討論の全文を掲載いたします。

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令和8年第3回定例会 10月8日 本会議(反対討論) 心豊かな社会をつくる会 大草よしえ 質疑

(1)自走化に向けた最終ゴールも制度設計もないスタートアップ支援事業、(2)『最高の音響』を謳うにも関わらずISO指標にすら準拠しない音楽ホール

 本定例会に提出された議案中、第91号議案 令和7年度仙台市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定に関する件のうち、令和7年度仙台市一般会計 歳入歳出決算中、歳出 第3款 市民費、並びに、第6款 経済費について、反対の立場から討論いたします。

 まず、第3款 市民費のうち、青葉山エリア複合施設整備事業の音楽ホールに関して申し上げます。

 本市は、本施設を「最高の音響」と謳っているにも関わらず、音響品質を評価するためのISO指標という世界共通の物差しすら使用せず、客観的な評価指標も設定しないまま、受注者独自の非公開の技術と自己評価に依存してプロジェクトを進める姿勢であることが、これまでの議論で明らかとなりました。

 ISO指標にすら準拠せず、客観的な物差しを持たないまま検収を行い、世界に対して『最高の音響だ』と宣言するなど、数百億円もの公費を投じる発注者のガバナンスとして、到底容認できるものではありません。

 このような、客観的な「品質保証」と「説明責任」の体制を欠いたまま、事業を推進する本市の姿勢には同意することができません。

 続けて、第6款 経済費のうち、スタートアップ支援事業に関して申し上げます。

 本市は「自律的で持続可能なスタートアップ・エコシステムの形成を目指す」とし、「エコシステムビルダー」を自認しております。しかしながら、質疑を通じて、民間主体の自走に向けた最終ゴール(KGI)や出口戦略が全く設定されておらず、地元に専門ノウハウが蓄積されるストック型の制度設計にもなっていない実態が浮き彫りとなりました。

 これまで9ヵ年以上にわたり6億3千万円以上もの公金を投じてきながら、いつ行政の直接支援が不要になるのかというタイムラインすら示せない本市の姿勢は、元の制度設計に重大な問題がある証左と指摘せざるを得ません。

 実効性のあるKGIを持たず、地元にノウハウが蓄積されないまま、公金の域外への流出を招いている現在のフロー型事業の継続には同意することができません。

 以上を踏まえて、決算不認定を議決することにより、本市に対して、客観的な評価指標の早期設定と、実効性ある目標管理に基づく両事業の抜本的な見直しを求めまして、討論とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。