2026.05.29 イベント告知

第18回「科学と社会」意見交換・交流会(ゲスト:インテリジェント・コスモス学術振興財団理事長の沢田康次さん(東北大学名誉教授、東北工業大学元学長))の参加者を募集します(2026.5.29開催)

 心豊かな社会をつくる会(代表:大草芳江)では、知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、「科学・技術の地産地消」具現化のアプローチを多角的に模索するために、「科学と社会」をテーマに、各界から毎回多彩なゲストを迎え、宮城の日本酒を交えながら、ざっくばらんに政策立案に資する議論を行うニュータイプの意見交換会を定期開催しています。「科学と社会」についての捉え方は、立場によって異なります。議題は、ゲストが「科学と社会」をどのように捉えているかからスタートし、その切り口から参加者を交えて議論を行います。議論の様子は、市民参加型の政策立案プロセス検証の一環として公開することにより、広く社会と共有します。

 第18回のゲストは、東北の研究開発・産業の発展を「学」の面から支援する、公益財団法人インテリジェント・コスモス学術振興財団理事長の沢田康次さん(東北大学名誉教授、東北工業大学元学長)をお迎えします。

 1989年、東北では産学官連携の先駆けとなる「東北インテリジェント・コスモス構想」が始動しました。この構想は、東北大学を中心とした高度な知的資源を核に、研究開発拠点と産業を融合させ、日本の「第三の極」を東北に築こうとする壮大なグランドデザインでした。中央主導ではなく地方が自ら未来を切り拓こうとするこの地域イノベーションの理念は、現在の地方創生の源流ともいえる先駆的な試みです。

 沢田さんは2002年より、その関連プロジェクトである「第1期仙台知的クラスター」の研究統括を5年間務められました。地域主導のイノベーションという高い理想を掲げながらも、厳しい現実に直面し、模索を続けたこの時期の経験が、その後の活動における血肉となります。2011年の震災発生後は、東北工業大学学長として、また「復興大学」の代表として、復興人材育成と被災中小企業の支援に尽力されました。かつての構想で直面した課題と、被災地支援の現場で得た実感から、沢田さんは「ヒトの流れは、文化の中心に向かう。真の復興には、東北に適したイノベーションと、東北固有の文化発信の融合が不可欠である」との確信に至ります。

 物理学者として「生き生きとしているとは何だろうか」という根源的なテーマを追求しながら、長年東北の未来を問い続けてきた沢田さんの視点を切り口に、これからの地域と私たちの在り方について、参加者の皆さまと共にざっくばらんに議論を深めていきます。


【参考】
東北工業大学学長の沢田康次さんに聞く:科学って、そもそも何だろう?(「宮城の新聞」 取材:大草芳江 公開:2010年5月22日)

開催概要 Summary

【名称】第18回「科学と社会」意見交換・交流会
【日時】2026年5月29日(金)19:00~21:00
【場所】綴カフェ(仙台市青葉区北目町4-7 HSGビル1階 https://tsuzuri.jp/
【ゲスト】沢田康次さん(インテリジェント・コスモス学術振興財団理事長、東北大学名誉教授、東北工業大学元学長)
[略歴](さわだ・やすじ)
1937年大阪生まれ。1962年東京大学大学院工学研究科電子工学修了、1966年ペンシルベニア大学物理学科博士課程修了(Ph.D.)。1973年東北大学電気通信研究所教授、1996年同研究所長、2001年東北工業大学教授、2006年同大学副学長、2008年同大学学長、2013年同大学顧問、2014年東北大学学際高等研究教育院シニアメンター、2017年より公益財団法人インテリジェント・コスモス財団理事長、現在に至る。文部科学省「仙台地域知的クラスター創生事業」研究総括、学都仙台コンソーシアム運営委員長・「復興大学」代表などを務めた。専門分野は、複雑系の物理学、非線形非平衡物理学、生物物理学、脳科学、コミュニケーション科学。主な著書に、「ゆらぎ、カオス、フラクタル」(共著、日本評論社)、「自己組織の科学」(共著、オーム社)等。1999年学術功労勲章(フランス国政府)、2013年仙台市功労章、2013年瑞宝中綬章など受賞多数。
【費用】3,000円(綴カフェ軽食と宮城の日本酒の実費です)
【定員】先着25名(定員になり次第、募集を締め切らせていただきます)
【締切】開催日の前々日まで
【申込方法】名前・所属・連絡先(当日つながる携帯電話番号)をご記入の上、メールにて以下アドレス info@yoshie-ohkusa.info までお申し込みください。
【主催】心豊かな社会をつくる会(代表 大草芳江)
【備考】議論の様子は、市民参加型の政策立案プロセス検証の一環として、無記名で議事録を作成し公開いたします。


開催報告 List